西荻窪に初めて行ったうえに、ややわかりにくい場所に会場があるらしく、少し不安になりながら友人と歩いていましたが、すぐにお目当てのFlatは見つかりました。風情のある町に不釣合いなバンT着たゴツい集団がFlatの前にいたので。
客はバンドの身内を入れて20人ちょっと。最後の方は30人以上はいたと思います。どっちにしろマイナーなライブには違いないですが、出ているバンドはどれもとてつもなく凄かったです。
全部で5バンド出演したので順番に感想を書いていこうと思います。
1.
Undead Daredevil一発目は主催のUndead Daredevilから。ゴリッゴリのスラミングブルデスで、モッシュもバンバン起きるし、恐怖すら感じるほど威圧感のあるステージングで、しょっぱなからとんでもねぇバンドが出たなとビビりました。とてもカッコ良かったので新譜もきちんと聴こうと思いました。
四年前から活動しているみたいですが、ベテランの風格すら感じましたね。精力的に日本各地でライブを行っているので、またどこかしらのフェスで見かける可能性が高そうです。
2.
Veiyadra本日のお目当て。このブログで1stデモアルバムをレビューしたこともあるスラミングデスメタルバンドです。
なんかメンバー足らないと思ったらベースが急遽抜けることになったうえにドタキャンしたらしく、ベースレスの状態で演奏が始まってちょっと笑いました。あとVoのMutoさんがもっと怖い見た目かと思ってたら気弱そうな青年でめちゃくちゃびっくりしました。でも演奏はウルトラ良かったです。
曲自体が複雑で、スラムパートの絶対量も少ないためモッシュこそ起きませんでしたが、凄まじい重量感と迫力のある演奏だったと思います。Mutoさんのデス声もCD以上にゲロゲロしてたんで満足でした。あとはMCを頑張っていただきたい。
3.
Neuroticosブラジル人三人と日本人一人の広島産ブルデスです。ヴァーヴァー唸るVoと随所にはさまれるトレモロリフが特徴的で、この日出演したバンドでは一番メジャー感が強かった気がします。こういう系大好きなんでアルバムが欲しくなりました。スプリット・アルバム出てるのに気づいたのは帰った後でしたが……
雷鳴と赤ん坊の鳴き声が響くSEから始まり、いざ演奏に入ると案の定めちゃくちゃ盛り上がってモッシュもバンバン起こりましたね。後ろの方にいたのにモッシュに巻き込まれて死ぬかと思いました。筋トレをしてなかったら死んでたでしょう。ありがとうマイ筋肉。
4.
Quasidiploid日本産のテクデス/ブルデスバンド。トランペットを吹くパートがあったりオシャンティーなジャズ調のパートがあったりと変わったことをやってるのが特徴だと思います。このバンドもVeiyadraの時と同じように、曲が複雑でコロコロ転調するのでモッシュは起こりませんでした。みんな騒ぐというよりは聴き入ってる感じでしたね。MCも一切ありませんでしたし。
あとVoが華奢な女性で(この細い身体のどこからこんな声出してんだ……)とビビるほどヤバイデス声を出してました。実際この日の出演バンドでは最も凶悪なデス声だったと思います。彼女はトランペット教室の先生らしいですがロードワーム先生並に意味不明な経歴ですね。(彼は英語教師)
5.
Pukelizationトリは大阪出身のPukelization。15年も活動しているベテランバンドです。超マッシヴなVoのデス声が本当にPukeって感じがしたのをよく覚えてます。
どうやらインドネシア辺りの東南アジアを中心に活動しているらしく、日本でのライブは4年ぶりとのこと。海外で何度もライブをしていたからか、ステージングの迫力と安定感は頭一つ飛び抜けていました。アングラ臭ただようゲロッゲロのデスメタルが好きだったらマストなバンドだと思います。
公式でアルバム一本上げてるので興味がある人はどうぞ。アルバム出してもYoutubeにすぐアップされるから先にアップしちゃったそうです。
本日のまとめ
Brutal Insanity最高でした。テキサススタイルのデスメタルはそんなに好きじゃなかったんですが、このライブで価値観がガラっと変わりました。
CDで聴くと退屈だな―と感じることが、特にスラムパートで多かったんですが、ライブだとめちゃくちゃ盛り上がるし頭ぶんぶん触れるんで、そういう聴き方をすればいいんだなということがわかりました。これからはスラミングデスは頭を振りながら聴くことにします。
Brutal Insanity Ⅳの感想は以上です。ありがとうございました。