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Ulcerate - The Destroyers of All (2011)

ニュージーランド産テクニカルデス/ポストメタルバンドの3rd。 Willowtipからのリリース。

ulcerate the destroyers of all

評価:☆☆☆☆☆



曲目リスト
1. Burning Skies ☆
2. Dead Oceans ☆
3. Cold Becoming ☆
4. Beneath
5. The Hollow Idols ☆
6. Omens ☆
7. The Destroyers Of All ☆

ニュージーランドの魔物が繰り出した3つ目の猛毒。大音量でスピーカーからこれを流したら100人中95人くらいが頭パッパラパーかしかめっ面になるであろう音楽に私はアヘアヘが止まらない。

The Destroyers of Allは前作、前々作に存在した攻撃性を薄れさせ、その分を全て暗黒で補いましたー、というくらいに深く重く、陰鬱な作品である。

分厚いリフを重ねて辛気臭い空気をふりまき、怒涛のドラミングと巨大なリフで爆走する静と動の構成は従来と特に変わらない。

唯一の変更点といえば、静と動の割合が変化していることくらいか。私の感覚では静と動の比率が今までは2:8くらいだったが、今作では4:6か5:5くらいになっているように思う。上で攻撃性が薄れたと書いたのはそのため。

とにかく静パートのダークネスなポストメタルが強烈であり、「これデスメタルパートよりも目立ってんじゃね?」と思わざるを得ないほどに、アルバム全体を陰鬱な雰囲気が支配している。

それだけに今までの作品に比べても段違いに複雑であり、Ulcerateに初めて触れるのであれば今作はあまりオススメできる作品ではない。また、そのとっつきにくさを証明するかのように、今作は4枚のディスコグラフィーの中でも人気は低いようだ。

しかしとっつきにくいからといって今作を聴かないのは非常に勿体ない。なぜならデスメタルの要素は減ってしまっているが、その分ポストメタル、ドゥーム/スラッジとしての魅力が詰まっているからだ。

Ulcerateが今作で聴かせた静パートの使い方、および静パートにおける展開、メロディの多彩さ、独創性は個人的にOpethと肩を並べていると思う。(ジャンルが違うので優劣をつけることはできないが)

もし彼らがデスメタルの要素をなくし、純粋なポストメタル、またはスラッジの楽曲を作り上げたとしても一流の楽曲を作り上げるだろう。これほどまでに深く沈み込んでいく陶酔感を作り出せるバンドは滅多にいない。

普通デスメタルバンドから攻撃性を無くしたらゴミみたいなものが出来上がるんだが、今作はそんな腑抜けた意見がひとつも言えなくなるような恐ろしいクオリティを備えていた。ポストメタルとしてもドゥーム/スラッジとしてもデスメタルしても飛び抜けた良作であると断言できる。

余談ではあるが、かつてニュースクール・ハードコアの範疇から外れたハードコアバンドがポストハードコアと呼ばれたように、ニュースクールデスメタル(ブルータルデスメタル)から外れた楽曲を作ったUlcerateは、ポストデスメタルとも呼ぶべき新しいジャンルを作り上げたのではないだろうか。


#7. The Destroyers Of All



以上でThe Destroyers of Allのレビューは終わりです。ありがとうございました。
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