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Dir En Grey - UROBOROS [Remastered & Expanded](2012)

日本産ロックバンドのメジャー七作目のリマスターアルバム。フリーウィルよりリリース。リマスター盤のレビューですがオリジナルとの違いも言及します。

Dir en grey uroboros

評価:☆☆☆☆☆ 神盤!


曲目リスト

1. SA BIR
2. VINUSHKA ☆
3. RED SOIL
4. 慟哭と去りぬ ☆
5. 蜷局 ☆
6. GLASS SKIN ☆
7. STUCK MAN ☆
8. 冷血なりせば ☆
9. 我、闇とて… ☆
10. HYDRA -666-
11. BUGABOO RESPIRA
12. BUGABOO
13. 凱歌、沈黙が眠る頃 ☆
14. DOZING GREEN ☆
15. INCONVENIENT IDEAL ☆


Kralliceというバンドに出会うまでは私にとって最強の一枚だったアルバム。16歳のときに初めてこのアルバムを聴いたが、ファーストインプレッションは正直なところ微妙だった。しかし、何度も聴いているうちに私はDir en greyの底知れない音楽性と世界観の虜になっていった。もはや言葉で表すことは不可能なほど素晴らしいアルバムとまで思っているが、それだとレビューの意味がないので頑張って書いていきたい。

まずは歌唱面から。

ボーカルである京はこのバンドで最大の存在感を放っている。彼がいなかったらDir en greyの楽曲は成立しないと言っていい。むしろ彼自身がDir en greyだと言っても過言ではない。

4オクターブの声域があったり、グロウルやガテラル、スクリーム、スキャット、ホイッスルボイスに至るまで様々な技を持っていたりと、技術だけみても京がハイレベルなボーカリストなのは間違いない。

だが彼の最大の魅力は技術ではなく、何よりもエモーショナルな歌声、表現力だと思う。エモーショナルといってもいわゆるパンク等の"エモさ"ではなく、感情を魂ごと揺さぶるかのような、真の意味での情動である。

歌詞がよく聞き取れないのが玉にキズだが、彼が何が言いたいのか、何を感じているのかというのは我々にはっきり伝わってくると思う。絵画のように抽象的な歌詞を、激情的な歌声で聴き手の頭に無理やり叩きつけてくる。

シングル曲の"GLASS SKIN" "DOZING GREEN"の二つと、"蜷局" "我、闇とて…" "INCONVENIENT IDEAL"の三曲は比較的大人しいので京の歌声を存分に堪能できるはず。

Uroborosの暗く美しい世界観を声一つで表現できるのは京しかいない。


次は音楽面から。

曲調は前作までの流れと大きく異なっている。楽曲にはインド辺りの中東音楽のテイストを取り入れており、東洋の叙情性と西洋のヘヴィネス、そして日本の歌謡曲的なメロディが混ざっている。異様な融合を果たしたサウンドはアルバム全体に一貫した陰鬱さを放ち、リスナーを絶望の世界へ誘うだろう。

その非凡な音楽性を最も良く表している曲が "VINUSHKA" である。下に貼ったものを聴いてもらえばわかるが、この曲は曲調が二転三転する多層的なものであり、このアルバムの核となる楽曲である。

アコースティックの不気味なイントロから始まり、おどろおどろしい雰囲気をまとったメロディ、重苦しいリフと不自然なほど優しい京の歌唱へと続く。優しさと悲壮さを感じる叙情的なサビが終わった辺りから、展開が怪しくなっていき、曲の中盤辺りで完全に崩壊する。

悪魔にとりつかれたかのように叫びだす京とデスメタル然としたリフは聴いたらけっして忘れられない。そして大サビの荘厳で華麗なメロディ、狂ったように疾走するアウトロは何度聴いても鳥肌が立つ。9:37と長めのプレイタイムも怒涛の展開のおかげで全く退屈ではない。

京の歌声が一番神がかっているのはこの曲だが、展開に圧倒されて最初は素直に楽しめないと思ったので、あえて歌唱面の評価ではオススメから外させてもらった。

他にも、アルバム中で最もカオティックな "冷血なりせば" 、AメロBメロのキャッチーなリフと背筋が凍るほど美しいサビが見事な "凱歌、沈黙が眠る頃" など名曲は多数ある。もちろん捨て曲など一切ない。

音楽面に関してはこれ以上グダグダ書いても仕方ないのでこの辺りで切り上げようと思う。


次はオリジナルとリマスター版の違いについて。

まずは収録曲の違いだが、アルバムオープナーの "SA BIR" がライブで使われるロングバージョンとなっている。また、21thシングルのDozing Greenのカップリング曲 "HYDRA -666-" と、アカペラ版 "BUGABOO" とも言うべき "BUGABOO RESPIRA" が追加されている。それと、シングルリリースされた "GLASS SKIN" "DOZING GREEN" の歌詞が日本語になっている。

リマスタリングしたのだから当たり前のことだが、音質もガラリと変わっている。各楽器の音がはっきりと分離して聴こえるようになり、オリジナル版では不明瞭だった音、例えば京のガテラル等もよく聴き取れるようになった。

音質の変化が一番わかりやすいのはスネアドラムの音だろうか。オリジナル版ではやたら大きかったスネアの音がリマスター版では小さく、鋭くなっている。オリジナル版のもったりしたスネアの音はバラードの雰囲気を台無しにしていたので、この変化はありがたい。

しかし、 オリジナル版のごちゃごちゃしている音のほうが "STUCK MAN" や "VINUSHKA" の土臭い雰囲気を良く演出していたとも思う。音の生々しさや邪悪さというものは、原版の方が強烈だった。

まあ、オリジナルとリマスター、どちらにも良さがあるので、この辺りは個人の好みで別れるだろう。私の場合はどちらも持っているので、気分で聴き分けている。ただ、最初に手に取るならリマスター版の方をオススメする。どちらの方がとっつき易いかと問われたら、後者の方だと私は答えるので。


気合を入れたらめちゃくちゃなレビューになってしまったが、こんな駄文のことなどは気にせずに、Dir en greyの楽曲を聴いていただきたい。結局は個々人の感性が、音楽においては全てなのだから。


#2. Vinushka




#2. Vinushka (こちらはリマスター版。youtubeでも意外と音質の違いがわかる)




クソみたいなカバー動画ばかり検索結果に出てきたのでマイナス検索した結果を下に貼っておきます。他にも聴いてみたい曲があったらリンクを踏むか、CDを購入してください。

uroborosの検索結果


以上でUroborosのレビューは終わりです。ありがとうございました。
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